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CTCドック:CTCを短時間で検出します

CTC(循環腫瘍細胞)は、原発性腫瘍からこぼれ出し、末梢血液循環に入る腫瘍細胞です。これらの細胞は血流を通じて体の他の部位に移動し、転移性腫瘍(転移)を形成することがあります。したがって、CTCの検出と分析は、腫瘍の転移や患者の疾患進行に関する重要な情報を提供します。CTCの検出は血液サンプルの分析によって行われ、これらの稀な細胞を捕捉および分離するために高感度かつ特異的な技術が必要です。当クリニックでは、Celsee社が開発した微小流路デバイス法(Microfluidic Chip)を用いてCTCを短時間に検出することで、早期のがん検診、転移の程度、適正な化学療法の選択、適正な遺伝子治療タンパクの選択に結びつけます。これまでの成績で、末梢血7.5mL中のCTC数が0であれば問題ないですが、1〜3個の場合は前がん状態と考えられ、PET-CT等の精密検査が必要と考えられます。

CTCがん遺伝子ドック:オーダーメイド遺伝子治療へ

さらに当クリニックでは、CTC中のがん抑制遺伝子ならびにがん増殖遺伝子をKayteeBio社が開発した遺伝子検査法によって測定します。表2は、当クリニックで測定できるCTC中のがん抑制遺伝子ならびにがん増殖遺伝子の一覧です。*印は現在当クリニックで使用している遺伝子治療タンパクに組み込まれている遺伝子です。

当クリニックでは、患者さんのCTC中のがん抑制遺伝子ならびにがん増殖遺伝子を前もって測定し、不足しているがん抑制遺伝子を遺伝子治療タンパクとして投与し、また過剰に発現しているがん増殖遺伝子を抑える遺伝子を遺伝子治療タンパク(抑制RNA)として投与することで、有効な遺伝子治療タンパクを選択して投与することができます。このように、その患者さんだけのオーダーメイドの遺伝子治療をご提供します。

CTCがん遺伝子ドックの流れをご説明します(図4)。がん発症と言われている場合(有の場合)でも言われていない場合(無の場合)でも、まずCTCドックを受けていただき、CTCが末梢血7.5mL中に1個でも陽性であれば、引き続きCTCがん遺伝子ドックを受けていただきます。CTCがん遺伝子ドックで判定された最適な組合せの遺伝子治療タンパクでがん遺伝子治療をお受けいただきます。

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会報誌
がん遺伝子療法 再生医療 月刊誌 月刊ETERNITY
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